コラム

 公開日: 2016-05-13  最終更新日: 2016-05-23

端数処理の勘違い

とある会社の給与計算担当者からこんな相談を受けました。

「当社は30分未満の残業は認められないのですが、これは問題無いでしょうか。」

端数処理の問題ですね。

つまり、30分以上残業するような場合に限って(労働時間として)認めるという運用です。

労働時間であるということ、それは賃金を支払うということです。
もちろん、一日単位での四捨五入、30分未満切り捨てということ自体が問題ですが、
実は2つの視点で考える必要があります。

労働基準法では、時間外労働の端数処理は明確に決まっています。
正確に言うと、端数処理をするならこうやってね、というものです。

「1か月のうち、時間外労働、休日労働及び深夜労働のそれぞれの時間数の合計に
1時間未満の端数がある場合には、30分未満は切り捨て、30分以上は1時間に切り上げる。」

要は、月間の合計時間を端数処理するのはOKということです。
でも、別に端数処理はしなくてもいいんですよ。

「労働時間として認めた時間」は、そのまま1分単位で計算すれば、時間数の問題は無くなります。

もう一つ考えなければならない点は「労働時間として」認めるか、ということ。

使用者の指揮命令があれば当然ですが、
定時に帰られないほど業務量を与え、指示していないと言っても、
残業を黙認していた場合は、労働時間として認めざるを得ない状況も出てきます。

いずれにしても、30分未満の「労働」について労働時間として認めない
ということは許されるものではありません。

端数処理
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