日本銀行ではきょうから金融政策決定会合を開き、マイナス金利の解除などについて検討します。
金利のない世界から金利のある世界へ。金融政策の大転換が迫っています。
日銀はきょうとあす開く会合で、17年ぶりの利上げとなるマイナス金利の解除を含めた大規模な金融緩和の見直しに踏み切る公算が大きくなっています。
賃上げ状況を注視するとしてきた日銀の背中を押すのが、先週金曜日に連合が発表した春闘の「賃上げ率」です。去年の3.8%を大幅に上回る5.28%に達し、記録的な高水準となりました。
連合 芳野友子 会長(15日)
「33年ぶりの5%台であり、日本のステージ転換にふさわしいスタートが切れたという判断」
日銀関係者からは「非常に力強い数字だ」といった声も聞こえてきていて、賃金と物価の好循環が実現する環境が整ったといえます。
そして、早くも市場の関心は解除後の金利動向に移っています。
日銀 植田和男 総裁(先月)
「マイナス金利の解除等を実施したとしても、緩和的な金融環境は当面続く可能性が高い」
きょうの株価は一時900円以上値上がり。マイナス金利を解除しても緩和的な金融環境が続くという見方が下支えして、今後どのようなペースで、どこまで金利を上げていくのかが次の焦点となっています。
住宅ローン金利や為替など、私たちの生活にも大きな影響を与える金融政策の行方は、あすのお昼ごろに公表される見通しです。
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